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下町人情が支える、街とフットサルクラブの絆。フウガドールすみだ

今回ご紹介するのは、墨田区総合体育館をホームアリーナとして国内のトップリーグ・Fリーグを戦うフットサルクラブ「フウガドールすみだ」です。

2009年に墨田区を本拠地にしてから約十年。スクールの運営や地元企業とのコラボレーションなど、人と街との交流を大切にしながら歩んできたフットサルクラブは、どんなことを考えてきたのでしょう。

トップチームでプレーしている選手と広報担当さんのお二人に、お話を聞きました。

子どもたちとの交流やスクール運営で育まれたあたたかな空気感

錦糸公園で存在感を放つ立派な建物、墨田区総合体育館は、2010年につくられたスポーツ施設です。こことほぼ同じタイミングで、墨田区をホームタウンとするスポーツチームとして迎えられたのが、フットサルクラブの「フウガドールすみだ」でした。

「フウガドール」という特徴的な音の響きには、「フットサルとともに成長する仲間たち」という意味が込められています。

「FU:FUTSAL(フットサル)」「G:grow up(成長する)」「A:associate(仲間)」に加え、スペイン語の「JUGADOR(選手)」を合わせた造語で、墨田区が生まれ故郷である葛飾北斎の作品「富嶽三十六景」との語呂合わせも含んでいるのだそう。

そんなフウガドールすみだの代表として今回お話をしてくださったのは、U−20フットサル日本代表にも選出された実績を持ち、トップチームで活躍中の畠山勇気選手と、営業・広報・マーケティングと幅広く担当している本郷さんです。

墨田区総合体育館に併設された「FUGADOR COFFEE」でお話を伺いました

本郷さん:クラブ全体として大事にしているのは、フウガドールすみだに関わる人の幸せからはじまり、その輪を広げていくことです。これが全ての判断基準になっていて、フットサルの全国リーグであるFリーグの中でも、フウガドールすみだはアットホームというか、ファンの方との温かい雰囲気が特徴と言えるかもしれません。

畠山選手:そうですね。幼稚園や小学校への訪問や、子ども向けのイベントに力を入れているのも大きいんじゃないかな。ジュニアスクールも運営していて、僕も選手をしながらコーチをさせてもらっているので、試合のときは子どもたちに「畠山コーチ!」と応援してもらえるのが嬉しいです。僕らのホームアリーナに試合に来た対戦相手からも「雰囲気がいいね」と言われるくらいです。

お話しを聞いている間の飾らないお二人のやり取りからも、アットホームさや雰囲気の良さが伝わってきます。あまりの気さくな雰囲気に、目の前にいるのが国内トップリーグの選手だということを忘れてしまいそうなほど。

そんな畠山選手自身は、フウガドールすみだの中学生チーム一期生。その後、高校生チーム、2軍チームと組織が整備されていく過程を選手として共に歩み、現在はトップ選手として活躍するかたわら、スクールコーチとして子どもたちへの指導も行っています。

本郷さん:トップの選手がスクールコーチも務めているスポーツチームって珍しいんです。実はこれが私たちのウリでもあって、監督や選手が身近にいる環境がファンのみなさまとのあたたかい関係性を作っているんだと思います。スクール生のお子さんを持つご家族で観戦に来ていただいている割合もすごく高いですし。いい意味でハードルを感じず、自由に応援してもらえているチームです。

昨シーズンの試合の様子

畠山選手:僕自身も、中学一年生のときにスタンドで応援していた憧れの選手と、チームメイトとして試合に出させてもらっていて。子どもたちにとってはそういう夢もあるのがフウガドールすみだの良さだと思っています。

他にも、エスコートキッズとして選手と手を繋いで入場していたお子さんがスクール・下部組織を経てトップチームに所属していたりと、トップチームだけではなく全体で一緒に成長しているのが、フウガドールすみだの「らしさ」だといいます。

また、こうした人とのつながりが力になっているのは、クラブの組織内に限ったことではありません。

下町人情でつながるスポンサーとファンづくり

現在、フウガドールすみだの活動を支えているスポンサーの約6割が、ホームタウンである墨田区の企業です。

東京スカイツリーを背景にした集合写真

本郷さん:仕事柄、社長さんとお話をさせていただくことが多いのですが、墨田区のみなさんは人のことでも自分のことのように捉えてくれる人情深い方が多いです。損得感情ではなく、私のことも一人の人間として向き合って応援してくださっていて。ご挨拶に伺う際は選手を一人連れていって一緒にお話をさせてもらったりもするのですが、「君が試合に出るんだったら応援しに行くよ」と言ってくださるのは選手にとっても嬉しいことだと思います。

下町ならではの人付き合いとして、顔が直接見えるコミュニケーションをすることで、ホームタウンでのつながりを大切にしているそうです。中には、試合のたびにユニホームを着て応援に来てくれるスポンサー企業の社長も。

フウガドールすみだが墨田区での活動をはじめてから約十年。この街に根ざしたスポーツクラブとして、地域との連携が強固なものになりつつあります。

地元企業とコラボレーションしたグッズの制作・販売や、スポンサー企業との共同プログラムの企画も自然と増えてきているそうです。

テーブルに置いてあるのは、墨田区に本社のあるアサヒビールの「森のタンブラー」にロゴをあしらったオリジナル品

FUGADOR COFFEEでは、本所一丁目にある「サンシャインステイトエスプレッソ」の豆を使ったハンドドリップのコーヒーを楽しむこともできます。そのほか、錦糸町のHOTEL TABARD TOKYOとのコラボ宿泊プランを利用すると、選手の直筆サイン入り試合球がもらえる特典なども。

フウガドールすみだのファンだけでなく、地域にとってもプラスになるコラボレーションが今後も広がっていく予感です。

まずはホームアリーナの試合を応援しに行ってみましょう!


最後に、このあと子どもたちのスクールに指導に出かける前の畠山選手に、フットサルというスポーツの魅力と今年のフウガドールすみだの見どころを教えてもらいました。

畠山選手:フットサルはサッカーと比べてフィールドでプレーする人数も4人と少なく、コートも狭いので、一人の選手がボールを触る回数が多いんです。ポジションも明確に固まっていないので、守備も攻撃もフレキシブルに入れ替わります。それもあってフットサルは運動量が激しくて、プレーしつづけるのは3分くらいが限界。その分、何度でも交代で入れ替わることができるのもフットサルの特徴です。そういうスピード感や、ゲーム展開のアグレッシブさも魅力ですね。

今のチームは年齢層も若くなりつつあるので、昨年から『躍動感』という表現をよく使ってもらっていました。今年はより躍動感がありつつ、まだまだ成長段階にある今のチームがどんな風になっていくのか、自分でも楽しみです。初めての方にもぜひ試合に足を運んでいただきたいので、まずはこれを機に11番の選手に注目してください!

昨年度は、コロナ禍の人数制限によって、席はひとつずつ間隔を空けての利用となっていましたが、ゆくゆくはホームアリーナの墨田区総合体育館で、1500人分の観客席を満席にしたいという夢もあるそうです。

観戦に足を運ぶのは少しハードルを感じてしまうかもしれませんが、観に来た方には必ず「面白かった」と言ってもらえるとのこと。

Fリーグ2022-2023の試合は6月からはじまっています!チケット情報は公式サイトからチェックできるので、まずはホームゲームからぜひ、足を運んでみてください。

地元のスポーツチームを応援できる場が身近にあるって素敵ですよね。

素敵なHello!が、今日もあなたに訪れますように。

(取材・執筆:山越栞)

フウガドールすみだ
住所〒130-0013 東京都墨田区錦糸4−15−1 墨田区総合体育館(ホームアリーナ)  Google mapで見る
チケット http://www.fuga-futsal.com/ticket-2022
WEBhttp://www.fuga-futsal.com/
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※本記事に掲載している情報は、2022年6月時点のものです。

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