CAYU des ROIS（カユ デ ロワ）のお粥で味わう、贅沢で幸福なひとときを

突然ですが、「お粥」に感動したことはありますか？

「お粥って風邪を引いたときに食べるアレのこと？」と思った方にこそぜひ足を運んで欲しいお店が、錦糸町の「CAYU des ROIS（カユ デ ロワ）」です。

一度食べたら虜になってしまう人が続出する、美味しさも食べ応えも大満足なその一皿には、数々のエピソードがぎゅっと凝縮されていました。

開発者であり店長の郷（ごう）さんに、その魅力を伺います。

試行錯誤から生まれた、独特のトロトロ食感をラグジュアリーな店内で

JR錦糸町駅の北口から徒歩7分ほど歩き、街の雰囲気が落ち着いてきたあたりで見えてくるのが、「CAYU des ROIS」の真っ赤な看板が目印となっているビルです。

ここは、鉄鋼製品の加工などを手がける大手企業、I.T.Oグループの東京鋼材株式会社が所有する建物。実は、今回ご紹介する「CAYU des ROIS」は、この東京鋼材が運営するお粥専門店なのです。

中に入ると、高級レストランのようなラグジュアリーな空間が広がっています。

でも、どうして鉄鋼を扱う大企業が「お粥屋さん」をすることになったのでしょう？深まる謎を、飲食事業部のリーダーであり、CAYU des ROISの開発者・店長の郷さんに教えてもらいました。

「これまで金属製品の加工・販売をしてきた東京鋼材ですが、時代のニーズに合わせながら他の分野にも裾野を広げていこうとスタートしたのが飲食事業でした。そこで、社長の高校の同級生でもある僕が『新しい事業部を立ち上げるので来ないか』と声をかけてもらったんです」

当時はスーツの仕立ての仕事をしていたという郷さん。飲食業界での経験もなかったので、本当にゼロからのスタートでした。

そもそも「お粥」が選ばれたのは、会長が香港で食べたお粥の美味しさに感動したことがきっかけだったそう。それから、日本にはほとんどない「お粥」専門店の構想が生まれ、トロリとして濃厚なお粥を再現するため、郷さんの研究の日々が始まります。

「今のお粥に辿り着くまでに、2年の歳月を費やしました。その間、何度か香港にも足を運ばせてもらい、それを参考にお粥を作っては会長に試食してもらい、満足してもらうまで何度も試行錯誤して。独特のトロッとした食感を出すのにはなかなか苦労しましたね」

そうして完成したのが、現在多くのファンを持つお粥なのです。詳しくはお伝えできないそうですが、2種類のお米をブレンドすることで、とろけるような滑らかな食感と、お米の粒感を残す絶妙なバランスを作り出しているそう。

ちなみにCAYU des ROISの「ROIS（ロワ）」は、フランス語で王様という意味。何はともあれ、そんな珠玉のお粥をご紹介しましょう。

幅広いお粥メニューと、それぞれ全く違う美味しさに感動しっぱなし

まずは、数あるメニューのなかでも一番人気のこちら。

クリーミーなペースト状にしたほうれん草をたっぷり。肉厚でスモークの薫り高い厚切りベーコンと、カリカリのベーコンチップに、生クリームの濃厚さが加わります。

最後までトロリとした食感を楽しむには、付属の小皿に取り分けてからいただくのがおすすめとのこと。丼から直接食べると唾液の成分でお粥が分解されてしまうそうです。

お粥のバリエーションは、期間限定メニューも含めると14種類も！様々な味付けを日々研究しながら生み出されたお粥たちは、もはや美しい創作料理です。

10種類のキノコを使用したYAKUZENは、忘年会シーズンや年末年始で忙しい時期を満喫し、体を労わりたい人にもピッタリです。滋味深い味わいが口の中に広がります。

2種類のお粥を食べさせていただいた取材陣が驚いたのは、同じ「お粥」であっても、まったく味わいが異なること。

それもそのはずです。例えばPOPEYEなら豚、YAKUZENなら昆布と、ベースのお粥に加えるお出汁を最適なものに変えているそう。注文が入ってから新鮮な食材を加えることで、それぞれの美味しさがお粥にマッチしていくのもポイントだそうです。

「お粥なんて家で作れるし、わざわざお店で食べなくても……」なんて思ったりしていませんか？

とにかくまずは、CAYU des ROISのお粥を食べてみてください。美味しさも去ることながら、満足感もバッチリ。食べ終わった後には、ほんのりポカポカとして豊かな気持ちになりました。

お粥で感じる「上質な幸せ」を、より多くの人に届けたい

オープンから9年。店舗の移転なども経て、今では地域の人々だけでなく、休日の朝には行列ができるほどの有名店となっているCAYU des ROIS。

これから力を入れていきたいのは、レトルト食品として全国にお届けしていくことだそうです。

お店だけでなく、じわじわと知られつつあるCAYU des ROISのお粥セット。お店で実際に食べた方が知人への贈り物にしたところ、贈られた方がリピートで自ら注文してくれるケースも珍しくないそうです。

ちょっとしたお礼や贈り物にも、目上の人や実家の家族を労わる心遣いにも、美味しいお粥のギフトは喜ばれることまちがいなし。もちろん、自分へのご褒美にもピッタリです。

「お店でご提供しているお粥と、オンラインで販売しているお粥は、ほとんど同じ方法で製造しているので、味わいも同じように感じていただけると思います。お粥って、お子様からご高齢の方まで幅広い人たちに美味しく食べてもらえる料理なんですよね。その美味しさをぜひたくさんの方に楽しんでいただけたら嬉しいです。そして、お粥の専門店としてこれからも第一線を走り続けられるように、食材にも製法にもこだわり続けていきたいですね」

「王様のお粥」、CAYU des ROISの名に恥じないこだわりと、上質な空間。手に届く幸せをお腹いっぱい感じるひとときをぜひ。

素敵なHello！が、今日もあなたに訪れますように。